ひとつの腎臓は、約100万個ずつの「小さな腎臓」からできています。この、腎臓を構成する単位である「小さな腎臓」を、ネフロンと呼んでいます。ネフロンは、糸球体とそれに続く長い尿細管でなりたっています。
血液はまず毛細血管の塊である糸球体に流れ込み、濾過されます。血液中の老廃物は、糸球体で漉し出され、原尿(尿のもと)がつくられます。この原尿は、尿細管を通る間にそのなかから必要な量の水分や塩分、栄養素などが再吸収され、原尿の残りの1%が尿として排泄されます。
(新潟大学医歯学総合病院小児科助教 鈴木俊明)