子どもの病気

子どもの心臓病にどう対処する

分類:子どもの病気

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 子どもに心臓の病気があるといわれたら、親としては大変心配すると思います。心配のあまり過保護になってしまったり、成長の芽を摘み取ってしまったりすることも、ある意味無理のないことでしょう。また、幼稚園や学校でも、過度の制限をしてしまう場合があります。

 確かに、重症の心臓病の場合、厳密な生活制限が必要なものもありますが、大切なのは子どもの状態を主治医から十分説明してもらい、しっかり把握することです。心臓病というととかく暗いイメージがつきまといますが、生活制限がない場合は普通に接してください。制限がある場合でも“何ができない”ということより、“できることは何か”を主治医と納得のいくまで話し合ってみてください。

 しかし一方で、心臓はかなり病態が進行しないと症状が出ない場合が多いので、一見元気に見えても、主治医からの注意はしっかり守ってください。いずれにしても(どんな病気でも同じですが)、主治医との意思疎通を図ることが、子どものためにとても大切です。

(新潟大学医学部小児科学教室助教 長谷川聡)