子どもの病気
アシドーシス
分類:子どもの病気
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血液中は肺や腎臓のはたらきによって中性よりややアルカリ性の状態に厳密に保たれ(この状態でちょうど細胞内が中性になる)、細胞の活動性が維持されています。この状態を逸脱して酸性に傾いていくことをアシドーシスといいます。
アシドーシスは、呼吸性アシドーシスと代謝性アシドーシスに分けることができます。呼吸性アシドーシスは、呼吸器系の疾患や呼吸中枢、呼吸筋の異常により、二酸化炭素が排出できず体内に蓄積することによって生じます。代謝性アシドーシスは体内に過剰な酸性物質が作られたり、酸性物質の排出が悪くなったり、中和するアルカリ物質が減少することによって生じます。
新生児期にアシドーシスを来す疾患は極めて多様ですが、いずれにしても何らかの治療を必要とするため、症状や検査結果などからできるだけ早く原因になっている疾患をさがす必要があります。治療として、元の疾患に対する治療が必要なことはいうまでもありませんが、呼吸性アシドーシスに対しては呼吸のサポートが必要になりますし、代謝性アシドーシスに対しては重炭酸(メイロン)による補正などが必要になります。