消化管から出血があると便に血が混じりますが、微量な出血だと肉眼では気づきにくいものです。そういう微量な出血があるかどうかを調べる検査です。自宅で便を採取して検体を検査機関に提出します。
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消化管に出血があると、便にその血液が混ざります。出血が多量であれば便の色がいつもと違うため、自分で気づくこともありますが、微量の出血はわかりません。便を採取して調べることで、消化管からの微量な出血も検出できるのがこの検査です。特に、大腸がんのスクリーニング(病気の有無をふり分ける)に有用とされています。1日法で行われることもありますが、2日法が一般的で、早期がんでは50%、進行がんでは90%が発見できるといわれています。
バリウムを用いてX線(レントゲン)を照射、画像を得て、胃や食道に異常がないかを調べる検査です。
上部消化管X線撮影では、胃を膨らませる発泡剤を飲んだあと、バリウムを飲んで食道、胃、十二指腸の壁に付着させ、体の向きを変えながらX線撮影で内部を写し出します。バリウムのたまり具合や付着の様子から、内壁表面の凸凹などを観察して、腫瘍やポリープ、潰瘍などを発見します。
検査後、バリウムを排泄するために下剤をのみますが、便秘にならないようにするため、水分を多めにとるようにましょう。
管の先端にレンズが付いた内視鏡を、口や鼻から挿入し、食道や胃、十二指腸の内部を観察します。
上部消化管内視鏡検査とは、いわゆる胃カメラでの検査のことです。内視鏡で食道から胃、十二指腸まで調べます。内視鏡では、潰瘍からの出血や粘膜のただれ、胃がんなどが確認できます。挿入部の先端に針などがついているタイプでは、検査と同時に組織を採取して悪性のものかどうかを調べることもできます。
バリウムを肛門から注入しX線(レントゲン)を照射、画像を得て、大腸に異常がないかを調べる検査です。
下部消化管X線撮影は、注腸X線検査、大腸X線造影検査等とも呼ばれます。あらかじめ下剤などで大腸の中をきれいにしてから、肛門に麻酔入りのゼリーを塗って管を挿入し、その管からバリウムを注入し、さらに空気を入れてX線撮影を行います。痛みはありません。大腸(直腸・結腸)の状態を調べます。この検査は1回に3時間ほどかかり、異常があった場合、改めて内視鏡検査が必要になるため、一般に検診では行われていません。
管の先端にレンズが付いた内視鏡を肛門から挿入して、直腸から盲腸までの大腸全体を観察します。
あらかじめ下剤などで大腸の中をきれいにしてから、肛門から内視鏡を挿入し、直腸から盲腸までの大腸全体を調べます。大腸がんのほか、大腸のポリープや潰瘍の有無などがわかります。挿入部の先端に針などがついているタイプでは、検査と同時に組織を採取して悪性のものかどうかを調べることもできます。便潜血反応検査で陽性になったとき、出血の原因を調べるために行われることの多い検査です。
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