止血の役割を担う成分を調べる検査
血小板数
血小板数検査の概要
血液中の血小板が減少すると出血しやすくなり、血が止まりにくくなります。
主に出血の傾向や貧血を調べる検査です。血液を採取して調べます。
血小板数検査の判定値
日本人間ドック学会の判定値
- 血小板数(×104/μL)
- 異常なし:14.5〜32.9×104/μL
- 軽度異常:12.3〜14.4μL、33.0〜39.9×104/μL
- 要経過観察(生活改善・再検査):10.0〜12.2×104/μL
- 要治療・要精検:9.9×104/μL以下、40.0×104/μL以上
※医師と患者の会話では14.5は14.5万などと1万倍の値でやりとりします
血小板数に関する主な病気
血小板が減少すると血が止まりにくくなります
血小板とは、三大血球(赤血球、白血球、血小板)の1つで、止血の役割があります。血管が破れると血管壁にくっついて大きなかたまりをつくり、出血を止めます。
したがって血小板数が少なくなると出血しやすくなったり、血が止まりにくくなったりします。何らかの出血傾向や貧血がみられるときに、血小板数の検査を行います。
よくある質問Q&A
- 血小板数が増加するとどうなるの?
血栓症になる危険性が高まる
血小板が多くなり過ぎると、血栓がつくられ、脳梗塞や急性心筋梗塞などを引き起こす恐れがあります。
監修者プロフィール
- 監修
- 和田高士(わだたかし) 医師
- 東京慈恵会医科大学大学院医学研究科健康科学 教授
- 1981年東京慈恵会医科大学卒業、2008年東京慈恵会医科大学 総合健診・予防医学センター教授を経て、現、東京慈恵会医科大学大学院医学研究科健康科学教授。日本肥満学会評議員、日本動脈硬化学会評議員、日本臨床検査医学会管理医、肥満症診療ガイドラインの執筆も担当。日本人間ドック学会では、理事を務める。