貧血の種類を調べる検査
MCV、MCH、MCHC(赤血球恒数)

血液中の赤血球の大きさや、ヘモグロビンの量・濃度を算出し、どのような種類の貧血なのかを調べる検査です。血液を採取して調べます。貧血の種類を推測した後、さらに精密検査を行います。
広告
広告
MCV (容積) (fL) |
MCHC (色素量) (g/dL) |
主な貧血の種類 | |
---|---|---|---|
小球性低色素性貧血:ヘモグロビンが減少・MCVが減少 | 83以下 | 31以下 | 鉄欠乏性貧血/慢性出血/鉄芽球性貧血/サラセミア症候群 など |
正球性正色素性貧血:MCVが正常・ヘモグロビンが減少 | 84〜99 | 32〜36 | 溶血性貧血/急性出血/腎性貧血/再生不良性貧血 など |
大球性正色素性貧血:ヘモグロビンが減少・MCVが高値 | 100以上 | 32〜36 | ビタミンB12欠乏性貧血/葉酸欠乏性貧血/肝機能障害による貧血 など |
貧血にはいろいろな種類があります。種類によって赤血球の大きさや、その中に含まれるヘモグロビンの量・濃度が違うため、この検査によって、貧血の種類や程度を把握することができます。基準値を外れた場合、その原因を調べるため、さらに詳しい検査をすることになります。
広告
広告
広告